夏の終わりが近づくこの時期になると思い出す曲があります。
井上陽水さんの『少年時代』です。
歌詞の中の
「夢はつまり、思い出のあとさき…」
この文脈が好きで、音韻も耳にした時に気持ち良く感じます。
あとさきとは、過去と未来をつなぐ記憶の順序を現す言葉です。
少年時代の夏が終わってしまう虚しさを
美しい旋律がきれいに表現している一曲だと思います。
この曲がテレビから流れていた1990年の夏は、ちょうどバブルが終わった頃でした。
夏ならではの風景がイメージできる、聴く人を懐かしく、夏の終わりの儚い一瞬を感じさせてくれます。
懐かしいと感じるのは振り返る過去があって、その過去を肯定しているから…
過去の悲しい思い出を、「懐かしい」と表現してみてください。
何か、印象が変わるかもしれません。
井上陽水さんの40周年武道館
https://youtu.be/CY1_6lZpQVI?si=IizICidDNyi4XCGe
(タイムライン)