「春はあけぼの」から始まる枕草子。
清少納言が著した平安時代の随筆です。
来年のNHK大河ドラマも平安時代が舞台です。
枕草子には四季のうつろいに感じる価値観が表現されています。
・春はあけぼの (明け方が良い)
・夏は夜 (夜が良い)
・秋は夕暮れ (夕暮れ時が良い)
・冬はつとめて (早朝が良い)
清少納言は自分が好きな世界観を
持っていて
あれが好き、これは好きではない
と主張することができたのは
文字を書く技術を持っていたからです。
そして枕草子が現代に伝わっているのも、
四季それぞれに目に見える色や景色、聞こえるものや温度など、VAKで視覚、聴覚、体感覚をイメージできるような語彙力を使っているからだと思います。
イメージの言語化のトレーニングとして、
国語の教科書に掲載されているのもうなづけます。
「秋は夕暮れ(が良い)…」
夕暮れの一瞬の色は、偶然見ることが出来た色。
人間の感情と似ています。
1000年前に生きた清少納言も
マインドフルネスを実践していたのかも
しれません。